人事労務の「作法」

企業の人事労務課題を使用者側の立場で解決します

002.採用すべきか否か

最近、採用試験において適性検査を実施するケースが増えています。

学校の成績は優秀で面接での受け答えも申し分ないのに、適性検査の結果だけ今一つという人もいます。特に、コミュニケーション能力が低く、組織に適応し難いなどといった結果が出ている場合、合否の判断に迷うことがあります。

適性検査を実施する以上は、その結果を全く無視するわけにはいかず、かといって適性検査の結果だけで判断するのも危険です。もしかしたら「金の卵」かもしれません。

適性検査以外は合格基準を満たしているのであれば、採用するというのも良い選択です。この場合、適性検査結果を合否の判断に用いるのではなく、入社後の育成のために用いるのです。

コミュニケーション力が低い可能性があるという前提で、面倒見の良い管理者のいるチームに配属し、日ごろの言動を観察し、悪い点があれば改善指導を行う。

学生時代の性格や気質は、実社会に出ればいくらでも改善できるものです。