人事労務の「作法」

企業の人事労務課題を使用者側の立場で解決します

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

042.人事制度の構築(9) 職能等級・役割等級の定義

今回は、前回示した複線型人事制度を盛り込んだ職能等級制度と役割等級制度の等級定義の仕方について考えます。 前回示した体系図において、一般社員層には職能等級制度を適用します。先ず、各等級における人材の定義を明確にします。例えば、入社したばかり…

041.人事制度の構築(8) 複線型人事制度の有効活用

複線型人事制度とは、一つの企業のなかに複数のキャリアコースを用意し、各社員の志向や適性に応じてコースを選べる制度の事です。 複線型の構成は各社の事情により千差万別ですが、キャリア志向面での区分としては、業務の中核を担い、責任と全国規模の転勤…

040.皆、パワハラ(らしきもの)に悩んでいます

パワハラ(らしきもの)の相談が増えています。 以前と違うのは、ターゲットとなっている人からではなく、それを見たり聞いたりしている周りの人からの相談が多いことです。 構図を整理します。 先ず、上司は非常に有能で部下の面倒見も良く、色々な事を教わ…

039.人事制度の構築(7) 能力成果主義での等級制度

前回までの解説で、人事制度の枠組みとしては「能力成果主義」が最適であるとの指摘をしました。よって、今回はこの前提に基づく等級制度の在り方について考察します。 能力成果主義の下では、若手から中堅層までは能力の伸長を重視した能力主義を展開するこ…