人事労務の「作法」

企業の人事労務課題を使用者側の立場で解決します

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

006.親孝行なのはわかりますが、

ある年の新入社員から給与の振込口座の届け出があった際に、その社員の名前とは違う口座名義が記載された届け出がありました。 確認すると、親に仕送りしたいので、給与の一部を親の口座に振り込んで欲しいというものでした。 なるほど、親孝行で感心するの…

005.通勤しないのに通勤手当を支給する?

在宅勤務の急速な普及により、「通勤しない日」が増えています。 通勤手当を支給する会社は多く、公共交通機関を利用する場合は通勤定期券による運賃相当額を支給するのが一般的です。 しかしながら、在宅勤務の増加により、通勤しない日の通勤手当を支給し…

004.住宅手当は支給基準を明確に

毎月の給与で、基本給の他に住宅手当を支給する会社があります。 住宅手当は、基本的には残業単価の計算に含めなくて良いのですが、そのためには支給基準を明確にしなければなりません。持ち家の場合幾ら、賃貸の場合幾ら、親元同居の場合幾らという基準では…

003.採用面接時の逆質問、必要ですか?

採用面接の最後に、面接官から学生に「逆に何か質問はありますか」と聞くことがあります。 面接官はすでに面接の中で合否判断の材料は入手していて、学生からの逆質問の有無や内容をその材料に加えるわけではなく、単純に「わからないことがあればお答えしま…

002.採用すべきか否か

最近、採用試験において適性検査を実施するケースが増えています。 学校の成績は優秀で面接での受け答えも申し分ないのに、適性検査の結果だけ今一つという人もいます。特に、コミュニケーション能力が低く、組織に適応し難いなどといった結果が出ている場合…

001.採用内定は出したけれども

2023年4月時点の大学生の就職内定率は48%程度と発表されています。 企業側としては採用内定を出した学生が本当に入社してくれるのだろうか、という不安があることでしょう。仮に入社承諾書を受領していても、それ自体には法的拘束力はなく、より良い条件の…

000.ブログ開設にあたって

企業の成長発展には、そこで働く人々との関係性を最適化することが重要です。 筆者は、民間企業で延べ30年にわたり人事労務関連業務に取り組んできた経験から、関係性を最適化するための考え方、取り組み事例を「作法」と位置づけ、自分自身の知識のアーカイ…