採用面接の最後に、面接官から学生に「逆に何か質問はありますか」と聞くことがあります。
面接官はすでに面接の中で合否判断の材料は入手していて、学生からの逆質問の有無や内容をその材料に加えるわけではなく、単純に「わからないことがあればお答えしますよ」といったスタンスで投げかけます。
ところが学生は、「待っていました」とばかりに用意してきた質問をするのですが、本当に知りたいこととは到底思えないような質問が多いです。学校で指導しているのか、就職サイトに出ているのか、みんな同じような質問をしてきます。
質問に対して面接官は丁寧に答えるのですが、その答えに対してさらに学生から追加質問が出るわけでもなく、「わかりました」と笑顔で返されるだけという、居心地の悪い空気感で面接が終了することが多いです。
一方、学生はというと、「やり切った感」が出ていて、そのアンバランスに更に違和感を感じます。
どうせなら、「制服はどのようなデザインですか」とか、「社員食堂はありますか」といった質問のほうが親近感が湧くのですが。