人事労務の「作法」

企業の人事労務課題を使用者側の立場で解決します

007.管理職に就任するのもいいものです

最近の若手社員の中には、管理職に就任するよりも、生涯現役として、今まで培ってきた営業や開発などの第一線で活躍したいと考える人が一定割合いるようです。

確かに課長などの中間管理職は、営業や開発の第一線からは一歩後退し、チームメンバーのマネジメントや、他部署との調整業務が増えます。責任が伴う反面、年収がそれほど増えないとなると、若手社員が魅力を感じないのも分からなくはないです。

しかし、管理職に就任すると、他部署の事情や自部署の他からの見られ方など、今まで見えなかった部分が見えてきます。また、より経営に近い立場での判断を求められることから、会社全体の動きも見えてきます。今までの自分の仕事を冷静に見返す良いきっかけとなります。

管理職に就任しないと見えない世界もあるのです。  

できる事なら年収でも魅力的な水準とし、若者社員が管理職を目指す機運が高まれば、社員同士お互いに切磋琢磨し合い、相乗効果により有能な人材が育ち、企業業績に貢献できるようになればベストです。